詩が苦手な私も、ほのぼのとした心地よさに包まれました・・・【山椒読書論(54)】
【amazon 『輝くときの中で』 カスタマーレビュー 2012年8月3日】
山椒読書論(54)
母へ
お母さん
ひとみ
日本に生まれて
お母さんの
子として生まれて
本当に良かった
なんにもない日にありがとう
ちいさな寝息ふたつ重ねて
こどもが眠るその横で
おおきなしあわせ感じます
ちいさな豆球ひとつ灯らせ
あなたと眠るそれだけで
おおきなしあわせ満ちていく
ちいさな布団ふたつ並べて
家族で眠るそれだけで
おおきなしあわせ感じます
なんにもない日に
ありがとう
なんにもないから
ありがとう
すまいる ? はうす
おとうさんが
わらって、
おかあさんが
わらって、
ぼくたちも
わらったら、
ぼくのいえも
わらったよ。
ハナウタ♪
なんとなく
お風呂そうじするよりも
お風呂ぴっかぴかにして
あなたをびっくりさせたい!
そんな風に思ってすると
“楽しくって、”
“面白くって、”
“ワクワクして、”
いつもより長めに入ってる
そのお風呂がこたえだといいな
鼻唄聴こえてきたら
合格点にしよっかな(笑)
シュークリーム
貴方と握手した今朝の手に
疲れ色が見えたから
お茶わんの洗い物しながら
貴方のだいすきなお店の
あのおっきなシュークリーム買って
そっと冷やしておこうって
そんな風に思える朝に
シューより甘い
しあわせの味感じてる
正直言って、詩は、私の苦手な分野です。ですから、詩集は滅多に手にしません。ところが、『輝くときの中で――恵みはいつも今ここに』(山守ひとみ著、文芸社)という詩集には惹き付けられてしまったのです。日々の何げない生活の一こまや、家族への思いを、主婦が温かみのある筆ペンで綴った50篇の詩が、幸せは足下の暮らしの中にあることを教えてくれました。