魔法使いのバンダさんが壊れた揺り籠の足の代わりにスキーを取り付けたら・・・ ・・・【山椒読書論(832)】
【読書の森 2025年2月2日号】
山椒読書論(832)
『まほうつかいのそりあそび』(西山直樹作・絵、福武書店)は、爽快な気分を味わえる絵本である。
魔法使いのバンダさんは、壊れた揺り籠の足の代わりにスキーを取り付けた。
バンダさんが双子のネルダ、オキルダ、小さいヘンダと乗り込んだ橇は、どんどん、どんどん進んで、人々が雪掻きをしている町に到着する。「まちの ひとたちが みにきます。ネルダと オキルダは みんなに いいました。『ぼくたちはね』『ずっと うえから きたんだぞ』」。
帰りのバスは出たばかりだ。店で買った箒を橇に括り付け、バンダさんたちは町の上空を一回りしてから、一目散に家へ帰ったとさ。
久しぶりの絵本に癒やさた。