榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

スマホを近くに置かないようにしよう、嫉妬したら空を見上げよう、運がいいと思い込もう・・・【MRのための読書論(237)】

【ミクスOnline 2025年9月25日号】 MRのための読書論(237)

人生が変わるテクニック

ハーバード、スタンフォード、オックスフォード・・・科学的に証明された すごい習慣大百科――人生が変わるテクニック112個集めました』(堀田秀吾著、SBクリエイティブ)には、本当に人生が変わる可能性を秘めたテクニックが112個も集められている。しかも、それらはいずれも心理学、行動科学、脳科学によって証明されているというのだ。

著者は、習慣化に必要な原理を3つ挙げている。①まず動く(体が先、脳が後)、②すでに備わっている習慣にくっつける、③環境を利用する。

思わず頷いてしまったテクニック、試してみたいと思うテクニックが22個見つかったぞ。

仕事の効率化

●先延ばしグセをなくす(ご褒美<報酬>を用意し、やらざるを得ない環境を整え、不安をとり除く)。

●「ツァイガルニク効果」を使う(きりの悪いところで止めると、次回、リスタートしやすい)。

●「コーヒーナップ」をとる(コーヒーを飲んだあと30分寝ると頭が冴える)。

●音楽を聴きながら作業する(ミスが減り、パフォーマンスがアップする)。

●目標を公言する(目標はあえて誰かに公言したほうが達成しやすい)。

●目標設定はコピペする(自分が「いいな」と思う人を真似て目標を設定すると達成しやすい)。

勉強

●勉強の前に散歩をする(散歩をすると脳に酸素が行きわたり、パフォーマンスが最大化する)。

●スマホを近くに置かない(注意力が散漫になるのを防ぐ)。

●紙で読む、紙に書く(紙のほうがインプットもアウトプットも効率がよい)。

●「誰かに教える」意識を持つ(あとで人に教える気持ちで学ぶと学習効果が上がる)。

ダイエット、健康

●怒りは健康に悪いことを知る(一度怒るだけで、6時間以上も免疫力が下がる)。

コミュニケーション

●スマホをテーブルの上に置かない(スマホがそこにあるだけで親近感が低下する)。

●嫉妬したら空を見上げる(上を向いたら気持ちも上向く)。

メンタル

●朝起きたら、楽しかった記憶を思い出す(朝のストレスを減らし、いい一日をスタートさせる)。

●スキップをする(元気な動き&スキップで感情をコントロールする)。

●背筋を伸ばす(背筋をピンと伸ばすだけで、気持ちもやる気もアップする)。

●不安を書き出す(不安を書き出せば、頭の中から不安がとり除かれ、ワーキングメモリが改善されて、判断能力、処理能力が高まる)。

●感謝日記をつける(感謝を書き出すだけで、幸福度、健康度が向上する)。

●言葉だけでもポジティブに変えてみる(自己評価が高い人ほど落ち込みにくい。言葉をポジティブにしただけで痛みに強くなる)。

●運がいいと思い込む(科学的には、運がいいと思うから運がよくなる)。

生活

●森林浴をする(自然に触れるとストレスが下がる。問題解決力が高まる)。

●小さな新しいことをする(ハードルが低い「半歩先にある新しいこと」が脳をさびつかせない)。