榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

「すぐやる人」になるための仕組み作りの最高・最強のテクストブック・・・【MRのための読書論(142)】

【ミクスOnline 2017年10月24日号】 MRのための読書論(142)

大差

「すぐやる人」と「やれない人」の習慣――高校時代の偏差値30台の勉強嫌いが自分を変えてケンブリッジに入学、活躍できた理由』(塚本亮著、明日香出版社)を読んだ人と、読まないで済ませてしまった人との間には、その後の人生で大きな差がついてしまうだろう。

思考

●自分を動かす仕組みを作る。●感じたことや考えていることをどんどん書き出すことで、自分の頭の中を整理する。●人をうまく巻き込む。お金と時間に対する意識を高める。●モチヴェーションが高い、その日のうちに始める。●スタートから考える「積み上げ思考」と、ゴールから考える「逆算思考」を使い分ける。●小さなアクションを先ず起こす。●小さな失敗を大きな成功に結びつける。●今のこの瞬間を何より大事にする。

仕掛け

●やるしかない環境に自分を置く。●小さなことから取り組んで、弾みをつける。●自分を磨くための予定を入れる。●意志力を回復させる自分なりの方法を身に付ける。●他人からの依頼を引き受けたときは、5分以内に少しだけでも手を付ける。●身近なものを整理することで、頭に余裕を生み出す。●周りの批判を成長の糧にする。

周囲

●周りの人を楽しませることに気を配る。●選択式の質問で周囲を巻き込む。●前向きな質問で情況を好転させる。●ライヴァルと互いに切磋琢磨できる関係を作る。●自分の期限を設定する。●アドヴァイスを受け容れ、先ずは素直にやってみる。●初対面の人にも自分から声をかける。

感情

●感情を溜め込まず、吐き出す習慣を身に付ける。●集中力を高める儀式を持つ。●勝負所を捉える直観力を鍛える。●見たり聞いたりしただけの情報を鵜呑みにしない。●自信がなくても、自信があるように振る舞う。●前向きな言葉を口にする。例えば、「でも」を「だから」に変える。

体調

●休日の取り方を工夫する。●朝の時間を有効活用する。●腹八分目を守る。●週末も同じ時刻に起き、体のリズムを整える。●落ち着ける場所で目をつぶり、呼吸に意識を集中させる。●姿勢をよくして、ポジティヴなムードを生む。

目標

●明確な目標を立てる。●未来像を明確にして、目標を立てる。●一日の終わりが翌日の始まりと考え、翌日の準備をする。●優先順位を明確にして、物事を進める。「緊急ではないが重要なこと」には、しっかり時間を割く。「緊急でも重要でもないこと」は、やらない。●集中したいときは、スマホやパソコンに繋がらない状態を作る。●自分の合格ラインを設定し、それを上回ればいいと考えて行動する。●やらないことを決め、決めたことを守る。

行動

●真似することを厭わず、知識や技術を習得する。●行動力の高い人たちの輪に加わる。●現在の自分を記録し、次の行動に生かす。●アウトプットを意識することで、学びや知識の質を向上させる。●読書で学んだことを行動に移す。●忘れることを前提に、繰り返すことで身に付ける。●知識、情報、技術を定期的にアップデイトする。●異文化にも積極的に飛び込む。●ワクワクすることを行動の軸にする。

本書は、1ページたりとも無駄がない。自分を動かす仕組み作りを目指す人にとって最高・最強のテクストブックである。