「お母さんの目にボクが映るのはなぜ」・・・【ことばのオアシス(98)】
【薬事日報 2012年9月10日号】
ことばのオアシス(98)
「お母さんの目にボクが映るのはなぜ」と三歳の息子。「好きな人が映るのよ」というと、彼はいろんな人の目をのぞきこんでは満足しています。
――福岡市・いつまでもこのままでいて・35歳
ずっと以前に朝日新聞の読者投稿欄「いわせてもらお」に掲載された「目に映る」という作品。早速、この部分を切り取り、長年使い込んでいるファイロファクス(システム手帳)の「心に残る言葉」のページに貼り付けて以来、折に触れ読み返しては癒やされている。
この短い作品の中に、私好みの微笑ましい母子関係が凝縮している。咄嗟に、こういう素敵な答えができる母親に育てられた幸せな息子は、きっと素晴らしい人間に成長したことだろう。
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