榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

重症くも膜下出血の妻が、要介護5から要支援1に回復するまでの7年間の介護記録が増刷になりました・・・【続・独りよがりの読書論(50)】

【榎戸誠の情熱的読書のすすめ 2020年5月18日号】 続・独りよがりの読書論(50)

三共(現・第一三共)で3年後輩の小嶋憲郎君が上梓した『死の淵から甦った妻の傍らで』(小嶋憲郎著、榎戸誠編、銀河書籍)が、このほど増刷された。

本書は、小嶋君が、定年後、突然の病に倒れた夫人の再生を祈って過ごした7年に亘る介護の記録である。

小嶋君は、脳外科のドクターから、グレード5(最重症)のくも膜下出血のため、手術をしても助かる可能性はほとんどなく、仮に助かっても一生植物人間と告知されたのである。

6時間以上に及んだ緊急手術後、要介護5であった夫人が要支援1という、ドクターも驚くほどの回復に至るまでの、家族にとって不安と期待が入り乱れる長い日々の出来事が、簡潔かつ率直に綴られている。

同じように介護に明け暮れている方々にとって、本書が少しでも励みになれば、著者も嬉しいことだろう。

購入を希望される方は、メール( ken.kojima@bloom.ocn.ne.jp )で著者の小嶋憲郎君まで。