重症くも膜下出血の妻が、要介護5から要支援1に回復するまでの7年間の介護記録――好評につき第3刷へ･･･【続・独りよがりの読書論（51）】
【榎戸誠の情熱的読書のすすめ 2020年6月27日号】
続・独りよがりの読書論（51）
本日、三共（現・第一三共）で3年後輩の小嶋憲郎君から、嬉しい報告があった。
小嶋君が上梓した『死の淵から甦った妻の傍らで』（小嶋憲郎著、榎戸誠編、銀河書籍）が好評につき、増刷（第3刷）が決まったとのこと。
本書は、小嶋君が、定年後、突然の病に倒れた夫人の再生を祈って過ごした7年に亘る介護の記録である。
小嶋君は、脳外科のドクターから、グレード5（最重症）のくも膜下出血のため、手術をしても助かる可能性はほとんどなく、仮に助かっても一生植物人間と告知されたのである。
6時間以上に及んだ緊急手術後、要介護5であった夫人が要支援1という、ドクターも驚くほどの回復に至るまでの、家族にとって不安と期待が入り乱れる長い日々の出来事が、簡潔かつ率直に綴られている。
同じように介護に明け暮れている方々にとって、本書が少しでも励みになれば、著者も嬉しいことだろう。
購入を希望される方は、メール（ ken.kojima@bloom.ocn.ne.jp ）で著者の小嶋憲郎君まで。