榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

私たち素人が禅宗の全体像を把握するのに恰好の一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(432)】

【amazon 『禅宗入門』 カスタマーレビュー 2016年6月27日】 情熱的読書人間のないしょ話(432)

東京・杉並の高円寺、阿佐谷を巡る散歩会に参加しました。W氏宅の鬱蒼とした屋敷林の一角にひっそりと井戸が佇んでいます。トトロの住む家みたいと評判のAさんの庭の井戸は、ちゃんと水が出ました。近くの家にも井戸が残されています。馬橋公園のかなり急な水路では水遊びに興じる子供たちの歓声が上がっていました。元禄10(1697)年の銘がある庚申塔がありました。馬橋稲荷神社の石造りの大鳥居には昇り竜、降り竜が刻まれています。奥には数え切れないほどの白狐が鎮座しています。因みに、本日の歩数は19,193でした。

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閑話休題、『禅宗入門』(竹貫元勝監修、平凡社・別冊太陽)は、禅宗の歴史と絵画、書、庭、建築の入門書です。ヴィジュアル中心に説明されていますので、「不立文字」「教外別伝」「以心伝心」を原則とする禅の深遠な世界を理解し易くなっています。

釈迦の禅の教えの系譜を受け継いだ達磨がインドから中国に渡ったことで、禅は中国で開花します。鎌倉時代、日本の多くの僧が中国から禅の教えを持ち帰りましたが、その代表が、臨済宗を伝えた栄西(ようさい)、曹洞(そうとう)宗を伝えた道元です。江戸時代には、黄檗宗の開祖・隠元が来日しています。

臨済宗の一休、雪舟、白隠らも紹介されています。

私たち素人が禅宗の全体像を把握するには恰好の一冊です。