ベルギーのワロン地方には美しい村が27もある・・・【情熱的読書人間のないしょ話(473)】
散策中に、ヒョウタン型のカボチャを見かけました。甘みが強いバターナッツという品種です。農園近くの売店で、直径が30cmもある黒皮のスイカが売られていました。タヒチという品種で、「でんすけすいか」という商品名が付けられています。ラグビーボール状の小玉スイカも並んでいます。マダーボールという品種です。オクラが黄色い花を爽やかに咲かせています。因みに、本日の歩数は10,756でした。
閑話休題、ベルギーというと、反射的に懐かしいブリユージュとブリュッセルが思い出されますが、南部のワロン地方にも素晴らしい村がたくさんあることを、『「ベルギーの最も美しい村」全踏破の旅』(吉村和敏著、講談社)で知りました。
紹介されている27の村はいずれも素晴らしいのですが、とりわけ魅力的なのは、農業中心ののんびりとした村、フェラエンです。「この日は、村から車で10分ほどのところにある古城ホテル、ラ・セゾヌレーに宿泊した。・・・樹木に囲まれた芝生の庭には小川が流れていた。あまりにも素敵な環境だったので、夕景から庭に出て建物の写真を撮りはじめる。夜景を撮っているとき、小川の周りにたくさんの蛍が舞っていた」。闇の奥の小さな古城ホテルには明かりが灯り、何とも幻想的です。
田園地帯が美しく広がる村、ラニィーには、ゴシック様式の大きな教会を中心に、煉瓦と石灰石で造られた建物が並んでいます。「車で5分ほどの所にあるフォストォ城に行ってみた。牧草地に忽然と現れた森の中に、4つの美しい塔を持つ14世紀の古城が建っていた。入場料を払って中に入る。ベルギー1といわれているゴシック様式の部屋はなかなか見応えがあった。中でも、貴重なアンティーク家具が置かれた部屋、当時の薬局を再現した部屋が素晴らしかった」。
聖人の徳を慕って集まった修道士たちが造った村、セル。「『ベルギーの最も美しい村』の中で一番人気があるのがこの村だ。谷を下り村に入ると、旅人の期待を裏切らない美しい人里の風景が広がっていた」。