榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

京都の四季の庭巡りが楽しめる写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(970)】

【amazon 『京都絶景庭園』 カスタマーレビュー 2017年12月18日】 情熱的読書人間のないしょ話(070)

今日は、私にとって最高に嬉しい日となりました。なぜなら、大好きなオナガの20数羽の群れを見つけたからです。近辺の木々に移っては戻ってくるオナガたちを夢中になって撮り捲っていて、気が付いた時は2時間近くが経過していました。因みに、本日の歩数は10,872でした。

閑話休題、写真集『京都絶景庭園』(水野秀比古著、電波社)のお陰で、京都の四季の庭巡りを楽しむことができました。

秋の部では、「圓光寺の十牛之庭――多彩な紅葉の発色と巨石『臥牛石』の存在感が魅力」が圧巻です。「陽光が映える青紅葉と地面一面に生える杉苔が、緑の世界を作り出」す夏の十牛之庭も素晴らしいです。

「宝泉院の盤桓園――『立ち去りがたい』魅力を放つ、額縁構図の絶景」の明かりに照らされた紅葉の夜景には、誰でも息を呑むことでしょう。

「金戒光明寺の庭園――幻想的かつ荘厳な『夜紅葉』」は、夜間、池に映った紅葉が見事です。「秋の特別拝観時には、下からライトアップされた紅葉が幻想的でさえある」。

「宝厳院の獅子吼の庭――拝観者の五感を刺激する京都有数の紅葉名所」の紅葉は豪華絢爛です。「秋の深まりとともに庭内は錦に染まり、木々の緑や苔と調和して、拝観者の五感を刺激する」。

冬の部の、「詩仙堂の書院前庭――四季によって表情を変える深山幽谷の唐様庭園」の雪の庭は、静寂に包まれています。詩仙堂は何度も訪れていますが、雪景色の季節に一度、訪れたいものです。

春の部の、「城南宮の神苑――四つの庭と四季ごとに楽しめる『華やぎの庭園』」は華やかです。「初春には約150本の枝垂れ梅が紅白に咲き誇り、華やぎに満ちた空間を織り成している」。

夏の部の、「祇王寺の苔庭――奥嵯峨にひっそりたたずむ緑一色の世界」は、苔の緑に吸い込まれそうです。「緑一色の世界だが、視線を下に落とせば、苔の種類毎に異なる緑色や質感も楽しめる。若竹の緑の風が静かに流れ、ひぐらしの鳴き声が響くなかを散策すれば、時が経つのも忘れるだろう」。私も再訪したくなりました。

この一冊で30の庭園を鑑賞できる、お得な写真集です。