榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

辞典選びを手伝ってくれる一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1153)】

【amazon 『文章表現のための辞典活用法』 カスタマーレビュー 2018年6月19日】 情熱的読書人間のないしょ話(1153)

サギソウが、名前どおり白いサギのような花を咲かせています。キダチチョウセンアサガオ(エンジェルズトランペット)が薄桃色の花を俯き加減に付けています。カンナの鮮やかな朱色の花が目を惹きます。アガパンサスの薄紫色の花が涼しげです。キジバトが日向で羽を広げているのは、日光消毒しているのかもしれません。因みに、本日の歩数は11,704でした。

閑話休題、『文章表現のための辞典活用法』(中村明著、東京堂出版)は、さまざまな用途別に具体的な辞典名とその特徴を挙げて、読者の辞典選びを手伝ってくれる一冊です。

例えば、小型国語辞典については、こんなふうです。
●『岩波国語辞典』=都会派インテリメガネ君で委員長キャラで、おもしろみのない、ツンな感じ。
●『新明解国語辞典』=在野精神旺盛で個性的で一言多い、地方出身のワイルドな秀才というイメージ。
●『三省堂国語辞典』=面倒見のよい情報通。
●『明鏡国語辞典』=髪の毛を染めてピアスぐらいしていそうな渋谷系のスマートな現代っ子で、説教せずに、耳もとで教えてくれる等身大の友達というイメージ。
●『ベネッセ表現読解国語辞典』=相談するのにぴったりの表現力豊かなアーティストといった存在。
●『新潮現代国語辞典』=いろいろ知っている文学青年という肌合い。
●『新選国語辞典』=思いつきではなくきちんとデータで示す、現実主義のしっかり者で、何でもパソコンで調べてくれそうな、白衣の似合うクールな理系男子のイメージ。
●『角川必携国語辞典』=時に文学的で、着物が似合う、名家の息子みたいな感じ。
●『日本語 語感の辞典』=和風も洋風も着こなせるオシャレさんで、雰囲気を自在に操るスペシャリスト。
●『集英社国語辞典』=帰国子女的な面もある、雑学が得意な物知りさんというイメージ。

私は、『明鏡国語辞典』と『岩波国語辞典』を愛用しています。

漢和辞典は、なぜか、『新字源』しか取り上げられていません。私は、『大修館 現代漢和辞典』を使用しています。

類語辞典としては、『表現類語辞典』、『角川 類語新辞典』、『類語大辞典』、『新明解 類語辞典』が挙げられています。私は、『角川 類語新辞典』を手許に置いています。

文章表現法の辞典としては、『文章表現辞典』、『文章作法事典』、『日本語 文章・文体・表現事典』、『センスをみがく 文章上達事典』が紹介されています。私は、『センスをみがく 文章上達事典』を折に触れて読み返しています。