シックなパリジェンヌたちの生き方から学べること・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1382)】
アオジの雌、ホオジロの雌、ツグミとムクドリの見合い(?)、飛び立つ瞬間のスズメ、耕地から一斉に舞い上がったドバト(カワラバト)の大群をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は10,945でした。
閑話休題、『パリ16区 美しく生きる人の12か月』(家名田馨子著、SBクリエイティブ)では、フランス・パリの高級住宅地のシックなマダムたちの暮らしぶりが、1年間に亘って紹介されています。「緑あふれる、美しいラヌラグ公園の華やぎに迎えられ、一路、パッシー通りに向かって進みながら、私も心のギアを上げていきます。すると即座に、辺りに住まう人々のエレガントな日常風景や、年を重ねるほどに洗練と輝きを増す、魅惑的な女性たちの美しいたたずまいが、一直線に目に映り込んでくるのです」。「人生の一瞬一瞬を美しく、マックスに輝かせようとするパリ16区の人々の生き方を、改めて愛おしく感じる瞬間でもあります」。「『人生を最大限に楽しもう』という、瑞々しいまでに旺盛な生きる意欲です」。
パリジェンヌにとって一番大切な人は? 「パリジェンヌは、だれの前で一番素敵でありたいと願うのか? それは迷うことなく、『パートナー』です。女友達、仕事関係の人々、社交界のお仲間にも、素敵な存在でありたいと願います。でもなんといっても、パートナーの目に魅力的に映るよう、全身全霊をかけて努力をします。これがパリジェンヌの美意識であり、絶対的な価値観です」。自分にとって一番大切な人の目に魅力的に映るように心がけたいものですね。
「パリジェンヌが、年を重ねるにつれて人生の至福感を増していくのは、仕事が充実し、子供が巣立ち、自分や家族の幸福を実感することに加えて、メゾンや自身の装いが完成に近づくことも、関わっているように思います。『今の自分が、自分史上で一番最高!』と思えることが、パリジェンヌの願いでもあるのです」。年月とともに充実していく、生きてきて、今の自分が一番最高と思える――そういう私でありたいものです。
「自分の人生の一瞬一瞬を、できれば、自らの感性に忠実に生きるということを、パリジェンヌはとても大切にしているのです」。「『どんなに心地よい現在があっても、どんなに素敵な休暇でも、時は必ず移ろい、違う香りの季節がやってくる。そしてだれもが勇気を出して、まだ見ぬなじみのない世界へと、扉を開けて、入っていかなければならないのが人生よ。<時の旅人>である私たちは、いつも勇気と決断力と愛で、一瞬一瞬を生きなくちゃ!』」。
「『そぞろ歩きって不思議ね。歩き始めると日常のすべてから解放されて、思いがけないほどリラックスしていくわ。感性までが自由自在になって、感度がよくなるの』」。そぞろ歩きは全てを解放する魔法の時間だという見解に、毎日10,000歩以上歩いている私は同感です。
「同年代の友人は、人生の同じようなステージにあり、互いの喜びや悩みを容易に理解し、シンパシーを抱き合えます。一方、ひとたび似たような落とし穴にはまると、新鮮な視点を見出せないこともあります。そんなとき、10歳年上とか10歳年下の友人ならば、別の視点から物事を捉えられて、思いがけない『気づき』を与えてくれることがあるのです」。世代の異なる友を持つことの大切さが指摘されています。私は何十歳も年下の友たちからアドヴァイスや刺激を受けています。