「せつない京都」にスポットライトを当てた京都案内書・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1491)】
【amazon 『せつない京都』 カスタマーレビュー 2019年5月19日】
情熱的読書人間のないしょ話(1491)
我が家から歩いて7分ほどの草原で、キジの雄を見つけました。ムクドリの雄が捕らえた獲物で雌の気を引こうと、高らかに囀っています。ツバメは子育ての真っ最中です。ユリノキがチューリップ状の花を咲かせています。ホオノキが白い花を、ベニバナトチノキが赤桃色の花を付けています。あちこちで、ブラシノキのブラシ状の赤い雌蕊と雄蕊が目を惹きます。因みに、本日の歩数は11,014でした。
閑話休題、『せつない京都』(柏井壽著、幻冬舎新書)は、京都を知り尽くした著者による、「せつない京都」にスポットライトを当てた京都案内書です。
「雅な京都は、その背後に、悲劇の都という顔を持っているのです。歴史の舞台となった場所。歴史のひとこまを切り取った光景。今の京都を歩いても、『せつなさ』の欠片(かけら)はそこらじゅうに見つかります」。
●平清盛に心変わりされた祇王の悲しみ――祇王寺
●身分違いの恋の行く末は――滝口寺
●小野小町に恋い焦がれ、深草少将が百夜通った道――伏見大仏欣浄寺~随心院
●都落ちした建礼門院徳子の哀しみに寄り添った――寂光院
●世にも美しき遊女との生活を選んだ悲しき男――常照寺
●悲恋ゆえの、ふたつの「恋塚」――恋塚寺、浄禅寺
またまた、京都を訪れたくなってしまいました。