榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

写真、イラスト、文章を駆使して作り上げた焚き火大全・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1537)】

【amazon 『[北欧流]焚き火のある暮らし』 カスタマーレビュー 2019年7月4日】 情熱的読書人間のないしょ話(1537)

ゴーヤーが黄色い花を付けています。あちこちで、薄紫色のキキヨウ、白いキキョウが咲いています。ヤブカンゾウ、スカシユリ、さまざまな色合いのタチアオイ、グラジオラスも頑張っています。因みに、本日の歩数は10,932でした。

閑話休題、『北欧流]焚き火のある暮らし』(エイヴィン・ベルク著、井上廣美訳、原書房)は、心を癒やしてくれる一冊です。

人は、なぜ火に惹かれるのでしょう。焚き火を囲んで仲間たちと語り合った時間を懐かしく思い出します。揺らめく炎は非日常の世界に誘い、薪がパチパチと燃え上がる音と香りは、なぜか心を落ち着かせてくれます。

本書は、ノルウェーの作家・教師・ナチュラリストの著者が、写真、イラスト、文章を駆使して作り上げた焚き火大全です。

「キャンプファイアはアウトドア生活の重要な要素だ。キャンプファイアは暖かさと友情をもたらしてくれる。そして、キャンプファイアのそばには、温かいコーヒーケトルが欠かせない。オレンジ色に輝くキャンプファイアの光に包まれながら、仲たがいしたり敵意を募らせたりすることなどめったにない」。

「いつの時代も、人間は火に引き寄せられる。火には不思議な魅力がある。何千年も前から、火のそばには自然と人が集まる場所だった。食事を作るには火が必要だったし、火の周りに集まって体を温めたり、民族の物語に耳を傾けたりした。今ではもう、炉辺が家庭の中心ということはないが、それでも、私たちは炉の光と炎に引き寄せられる。たとえその火が、現代的な暖炉の前面ガラスの向こうで燃えていても」。