榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

日本の道が、こんなに美しい所を走っているとは!・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1558)】

【amazon 『日本、絶景の道』 カスタマーレビュー 2019年7月24日】 情熱的読書人間のないしょ話(1558)

赤い花を咲かすアルストロメリアを見つけました。マリーゴールドが橙色、黄色の花を咲かせています。あちこちで、さまざまな色合いのペンタス・ランケオラータ(クササンタンカ)が咲き競っています。

閑話休題、写真集『日本、絶景の道――いつか行きたい、美しすぎる日本の道々』(須藤英一著、河出書房新社)は、前書きも後書きも著者のプロファイルもなく、只管に日本各地の美しい景観を走る道路が収載されています。

とりわけ印象的なのは、この5つの道です。いずれも、息を呑む絶景です。

●阿蘇外輪山の道(熊本県)=かぶと岩付近から外輪山を下る道は正面に阿蘇山を見る絶景。

●えびのスカイライン(宮崎県)=美しい火口湖に囲まれて硫黄の匂いが漂い、秋になると一面がえび色に染まったススキの原となる。

●天翔大橋(宮崎県)=日之影町に入ると渓谷を渡る大きな橋がいくつもあるが、その中でも青雲橋、龍天橋、天翔大橋の3橋は特に美しいアーチを見せてくれる。

●能取岬への道(北海道)=オホーツク海を流れてきた流氷が着岸すると海は一面が氷で覆われる。そこへ向かって飛び込むようなこの道を進み、右へカーブして灯台へと向かうと、静まりかえった岬には風の音だけが響く。

●丸山千枚田の道(三重県)=一日が終わる頃、田植えの終わった棚田が夕陽を受けて赤く光る景観は圧巻だ。やがて陽が沈むと今度は青く光り始め、その中をライトを点灯した車が行き交う。