日本を愛するアメリカ人が撮影した昭和30年代の東京、そして日本・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1838)】
【amazon 『続・秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』 カスタマーレビュー 2020年4月25日】
情熱的読書人間のないしょ話(1838)
オオデマリ、コデマリ、ジャーマンアイリス、ヤグルマギク、ユウゲショウ、ムラサキツユクサの花が咲いています。イヌコリヤナギの園芸品種・ハクロニシキの白い葉が目を惹きます。我が家のハナミズキの総苞が赤色から桃色に変わってきました。
閑話休題、『続・秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(J・ウォーリー・ヒギンズ著、光文社新書)には、日本をこよなく愛するアメリカ人が撮影した昭和30年代の東京・日本のカラー写真544枚が収録されています。
●私が家族と、しばしば訪れた新宿、日本橋、銀座、田園調布、井の頭公園、新宿御苑、上野動物園、多摩動物公園、向ヶ丘遊園、明治神宮、多磨霊園、長瀞、鎌倉、江の島
●遠足で行った御岳山
●育った荻窪を走っていた都電
●高校生時代に利用した地下鉄の中野坂上駅、大学生時代に毎日、通った御茶ノ水
●建築中の、そして完成した東京タワー、東京モノレール
●修学旅行先の奈良、京都
●三共(現・第一三共)時代に担当した熊本、宮崎
――などなど、懐かしい光景ばかりで、胸が熱くなってしまいました。
1963年11月28日撮影の荻窪(杉並区)の都電の写真は、とりわけ印象的です。「都電で唯一の1067ミリの線路幅の路線は、元々西武鉄道の路線だったところだ」。
1961年7月16日撮影の登別(北海道)の写真には、笑顔がこぼれた著者の妻・はま路(故人)が写っています、「妻と二人で訪ねた登別は、観光客向けの旅館やホテル、ロープウェイなどが整備されていた。・・・妻も、店頭やクマ牧場の小熊にすっかり夢中になってしまった」。国際結婚の、仲のよい夫婦だったことが伝わってきます。