シェイクスピアの言葉に勇気づけられる一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1868)】
グレヴィレア‘プーリンダ・クウィーン’(赤色)、ドクダミ(黄色いのが花、白いのは総苞)、オキザリス・トライアングラリス(ムラサキノマイ。淡紫色)、カンパニュラ・メディウム(薄紫色)の花が咲いています。ヒルザキツキミソウ(薄紫色)、スイレン(白色)、ブラシノキ(赤色)、ニオイバンマツリ(紫色→白色)も頑張っています。
閑話休題、『心を支えるシェイクスピアの言葉』(河合祥一郎著、あさ出版)は、ウィリアム・シェイクスピアの全作品から精選された110の言葉で構成されています。
●しかたのないことは、気にしないこと。やってしまったことは、済んだことです。――『マクベス』
●臆病者は死ぬ前に何度も死ぬ思いをするが、勇者は死を一度しか味わわない。さまざまに不思議なことを聞いてきたが、死を恐れることほど妙なことはない。死とはいわば必然の終わり、来るときには必ず来るのだから。――『ジュリアス・シーザー』
●賢者は座して災難を嘆くことをせず、直ちに災難の根を絶つものです。――『リチャード二世』
●最悪となり、運命にすっかり打ちのめされてどん底にあっても、まだ希望はある。恐れることはない。嘆くべきは上から下へ落ちること。下から上なら、笑いが待っている。――『リア王』
●どうなろうとも、時は過ぎる、どんなひどい日でも。――『マクベス』
●私たちは夢を織り成す糸のようなものだ。そのささやかな人生は眠りによって締めくくられる。――『テンペスト』
●人生は短い。その短い人生も下劣に生きれば長すぎる。――『ヘンリー四世』
●楽しい骨折りは苦労にはならぬ。――『マクベス』
●何事にも潮時というものがある。満潮のときならうまくいくものも、機を逸すれば、人生という船旅は浅瀬に乗り上げ、座礁してしまう。――『ジュリアス・シーザー』
●簡潔さこそは知恵の要。――『ハムレット』
それぞれの言葉に、原文が添えられているので、英語の勉強にもなります。また、巻末に一挙掲載されている全40作品の「あらすじ」は、掘り出し物と言えましょう。解説が簡にして要を得ているので、シェイクスピア作品の入門書としても十分役に立ちます。