榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

どの山旅も著者が実に楽しそうなので、こちらまで笑顔になってしまいます・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2025)】

【amazon 『わたしの山旅』 カスタマーレビュー 2020年10圧30日】 情熱的読書人間のないしょ話(2025)

サザンカが咲き始めました。

閑話休題、『わたしの山旅――広がる山の魅力・味わい方』(仲川希良著、枻出版社)で紹介されている、どの山旅も著者が実に楽しそうなので、こちらまで笑顔になってしまいます。

「山に登り始めた当初 登山とはどこか名前のついた頂を踏みにいくことでした。でもすぐに私の山の楽しみはそれだけではないことに気がつきました。沢の水の美しさ 生き物たちの力強さ ふと包まれる神聖な空気」。

「ふもとの寄り道だって楽しみのひとつ。名産品をほお張ったり 温泉に浸かったりすると それもまた山の恵みであることに気づき始めました。山を訪れることは その山がある土地そのものを味わいにいくこと。山を登りにいくというより 山を旅しにいくというほうが なんだかしっくりくる気がします」。

「水、信仰、日本酒・・・。いくつもの山道を重ねるうちに見えてきた 自分なりの山を感じる切り口。それを通して山の魅力が広がり深まっていく感覚。この本はわたしの山旅の楽しみ方を紹介しています」。

「日本全国 ときには海外まで。その土地を形作る山を味わいにいく旅。あなたなりの山旅のきっかけ 山を味わうヒントを見つけていただけたらうれしいです」。

素敵な写真と文章が心地よいハーモニーを醸し出しています。

各山旅の「旅をもっと楽しむためのおすすめ情報」の数々は、著者自身の体験が具体的に記されているので、読者の役に立つことでしょう。