私も「満月珈琲店」でコーヒーを飲みたくなってしまいました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2111)】
【情熱的読書人間のないしょ話(2111)
満月珈琲店
節分が近づいてきましたね。
閑話休題、絵本『満月珈琲店』(桜田千尋作・絵、望月麻衣文、KADOKAWA)を読んだら、私も「満月珈琲店」でコーヒーを飲みたくなってしまいました。
「その満月の下にトレーラーカフェがあった。『満月珈琲店』という看板が置いてある。店の前には、テーブルセットが二組しかない」。
「『コーヒーをひとつください』。すると、窓口に大きな三毛猫が顔を出した。・・・うちのお父さんよりも大きいのだ。ごくり、と息を呑んだ私に、大きな三毛猫は、ぱちりと目を瞬かせた。『お嬢さんが、コーヒーを?』。優しい、男の人の声だった。・・・はじめまして。私は『満月珈琲店』のマスターです」。
4歳年上の隣家の少年への淡い恋が破れた12歳の少女、アイドル・グループを卒業という名目で解雇を通告された26歳の女性、14年間勤めた会社から早期退職を勧告された男性――が、この「満月珈琲店」を訪れ、三毛猫のマスターから持て成され、励まされます。
彼らのその後の運命は、ヒ・ミ・ツ。