本能寺の変で織田信長が発した「是非に及ばず」の本当の意味とは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2132)】
【読書クラブ 本好きですか? 2021年2月13日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2132)
あちこちで、ウメ(写真1~7)の芳香を楽しみました。マンサクとアカバナマンサク(写真8)、カワヅザクラ(写真9~13)をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は15,015でした。
閑話休題、『信長君主論――マキャベリで読み解く戦国武将の虚実』(関厚夫著、さくら舎)は、織田信長の考え方や行動をマキャベリの視点を通じて読み解こうという意欲的な試みです。
とりわけ、個人的に納得したのは、「あの信長が『やむをえぬ』?――『本能寺の変』の神髄を探る」で示された見解です。
著者は、「是非に及ばず」という言葉が使用された信長文書の研究を踏まえて、「信長は『是非に及ばず』は『やむをえない』『しかたがない』という意味ではなく、『言語道断(もってのほか)』『けしからん』という意味で用いているのだ」。
「本能寺の変における『是非に及ばず』は彼の怒りと無念の爆発なのだ――」。
本書のおかげで、私の長年の疑問が氷解しました。