2025年には、ショッピファイという10兆円ベンチャーが、アマゾンと楽天を破壊する・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2280)】
オニユリ(写真1)、インカーヴド・カクタス咲きのダリア(写真2)、サルビア・スプレンデンス(写真3)、キキョウ(写真4、5)が咲いています。トウモロコシ(写真6)、ダイコン(写真7、8)が育っています。ウスバミスジエダシャク(写真9)というガをカメラに収めました。
閑話休題、『2025年を制覇する破壊的企業』(山本康正著、SB新書)には、驚くことが書かれています。出版業界の次は、どこがやられるのかと各業界が戦々恐々としているというのに、ショッピファイという「10兆円ベンチャー、アマゾンと楽天を破壊する」と予測しているではありませんか。また、ウーバーが淘汰され、ロボタクシーが一般化した未来では、自動車メーカーが淘汰されると予測しています。
著者のいう、5年後の未来に大きな影響力を持つ破壊的企業とは、このショッピファイと、●グーグル――検索後の世界から「検索前」の世界へ、●アマゾン――アレクサ君、屋外へ進出。ついに街全体を食いに来る、●フェイスブック――2万km離れた人と目の前で会話ができる世界へ、●アップル――視覚から聴覚、嗅覚へ。人間の五感すべてを占拠、●ネットフリックス――2億人以上の嗜好に合わせた映像を届ける、●マイクロソフト――スマートシティのOSの覇者になる、●テスラ――東京・大阪間を時速1000kmのリニアでつなぐ!? ●インポッシブル・フーズ――「ベジタリアンだって肉の食感がほしい!」を実現、●ロビンフッド――証券業界最初の「売買手数料0」で投資が当たり前の世界をつくる、●クラウドストライク――「1億総テレワーク社会」のトリガーになる、の計11社を指しています。
さらに、著者は、この11社の動向を総合したその先には、3つのトレンドが起こると予測しています。
●業種の壁崩壊とコングロマリット化の再来。「1つの事業で得たデータや知見を別の新しい事業にも活かし、シナジーを生んでいく。・・・クラウドならびにサブスクリプションサービスの台頭。・・・つまり特定の事業に特化し続ける企業は今回の11社に駆逐されるか、あるいは飲み込まれる可能性があります。結果として今回の11社がこれから先の未来では各主要産業で、トップクラスの実績ならびに存在感を示すと共に、コングロマリット・巨大化することで、優位性はさらに高まっていくのです」。
●ハードでもソフトでもなく「体験」が軸になる。「彼らはそもそも、ハード、ソフトを意識していません。大切にしているのは、ミッション、ビジョンだからです」。
●データを制するものが未来を制す。「データを活用・連携して、コングロマリットの中でできるだけ無駄を減らし、収益率を上げていく。これが、これからの未来では当たり前になります。以前からデータを利活用しようとの動きや戦略はありました。ただプライバシーの観点や、テクノロジーの問題から、思ったように使えていませんでした。それがクラウドや優秀なデータサイエンティストの登場により、可能になったのです。そこにコングロマリット化の再来ですから、企業としては使わない手はありません。データの利活用ならびにシナジーは、今後ますます注目されていくことでしょうし、逆にやらない、できない企業は、この11社をはじめとするできる企業に飲み込まれていきます」。
ビジネスパースンにとっては、一読の価値ある一冊です。