仲良し三人組が、森と湖の四季を満喫する漫画――癒やされるなあ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2329)】
【読書クラブ 本好きですか? 2021年9月2日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2329)
イロハモミジ(写真1、2)が落葉しています。サンゴジュ(写真3、4)が実を付けています。ザクロ(写真5~7)の実が色づいてきました。
閑話休題、漫画『週末、森で』(益田ミリ著、幻冬舎文庫)は、肩に無駄な力が入っていない絵と、誰にでも起こり得る身近なストーリー展開に癒やされます。
田舎で暮らし始めた翻訳家・早川さん、週末ごとに手土産を持って早川さんを訪れてくる、出版社の経理で働いているマユミちゃんと、旅行代理店勤務のせっちゃん――の仲良し三人組が、森と湖の四季を満喫します。
「森の中って、なつかしい匂いがする」。
「あ~~~、ここは、時間がゆっくり流れてる感じがする」。
「土の上を歩くって気持ちいいんだなって、ここに来ると思うよ」。
「落ち葉の上を歩くのもいいよね、ふかふかで」。
何かと生き難いこの世を生きていくためのヒントが、所々に、さりげなく挿入されています。