榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

宇宙に終わりが訪れることがあるのか、宇宙の終わりとはどのようなものか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2663)】

【読書クラブ 本好きですか? 2022年8月1日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2663)

フヨウ(写真1~3)、チトニア(メキシコヒマワリ。写真4)、アサガオ(写真5)、エゾミソハギ(写真6)、ヘクソカズラ(写真7)、ハツユキソウ(写真8)が咲いています。ホオズキ(写真9)の実を包んだ萼が色づいてきました。ニイニイゼミ(写真10)、ニイニイゼミの抜け殻(写真11)、アブラゼミの抜け殻(写真12)をカメラに収めました。10:28、今季初めて、ヒグラシの鳴き声を耳にしました。ミスト・シャワーが暑さを和らげてくれます(写真14)。

閑話休題、『宇宙の終わり――ニュートン超図解 最強に面白い!!』(横山順一監修、ニュートンプレス)には、厳しい現実を突きつけられました。宇宙の終わりについては多くの仮説が提唱されているが、どの説であろうと、宇宙に終わりが訪れることは避けられないからです。

「宇宙の膨張が発見された当初、宇宙の膨張速度は、徐々に遅くなっているはずだと考えられました。天体などの重力が、空間の膨張を引きもどす作用をすることがわかっていたためです。ところが20世紀の終わりごろ、宇宙の遠方の超新星爆発の観察によって、宇宙の膨張が加速していることが明らかになりました。この発見は、天文学者や物理学者に大きな衝撃をあたえました。通常の重力とは逆に、空間を押し広げる『反発力の作用』をもつ何かが、宇宙空間を満たしていると考えざるをえなかったからです。この正体不明の何かは、ダークエネルギーと名づけられました」。

「(宇宙の膨張が、これまでと同じペースでゆるやかに加速すると考えた場合)1034年後以降、陽子が崩壊し、原子は消滅してしまいます。また、10100年後ごろになると、ブラックホールも蒸発しつくしてしまい、宇宙から天体が無くなります。すると宇宙は、いくつかの素粒子が飛びかうだけの世界となってしまいます」。

「いくつかの素粒子が飛びかうだけの宇宙では、何も変化がおきないと考えられています。時間がたっても何も変わらず、時間が意味をなさなくなるといいます。事実上の、『時価の終わり』といえます。このような宇宙の終わりは『ビッグフリーズ』や『ビッグウィンパー』などとよばれています。フリーズは『凍結』、ウィンパーは『すすり泣き』を意味します。今のところ、これが最も可能性の高い、宇宙の終わりだと考えられています」。

自分が生きている間のことでないと分かっていても、溜め息が出てしまいました。