いろいろと気づかせてくれる、勇気づけてくれる一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2798)】
我が家の庭の餌台「空中楽園」にやって来るメジロ(写真1~4)、「カラの斜塔」にやって来るシジュウカラ(写真5~8)、スズメ(写真9、10)を見ていると、時間が経つのを忘れてしまいます。
閑話休題、『まず、自分を整える――毎日、ふと思う 帆帆子の日記(21)』(浅見帆帆子著、幻冬舎文庫)は、私たちにいろいろと気づかせてくれる、そして、勇気づけてくれる一冊です。
「たまに散歩をはさみながら、存分に仕事ができるって本当に幸せ」。
「普段いかに『余計なこと』を喋っていたかも感じる。そんなことは言わなくいいよね、という軽口や社交辞令、その場での適当な言葉のやりとり・・・言葉の重みも感じた。そして静かにしていることで、逆に自分に必要な情報を受け取れるようになる。それが心に入ってきた時の『ハッ』とする感覚に気づけるようになる。本当にたくさんあった『それ』に敏感になれる」。
「新しい本を書こうと思っているときやその途中に、それに必要な情報が集まってくる確実さには、いつも本当に驚く。これ以上ないと思うほどの完璧なタイミングと内容の的確さ。これにはいつも全幅の信頼を寄せている。宇宙への信頼」。
「今朝、久しぶりに『朝のささやき』がやって来た。寝ているか起きているかの時間に、心に浮かぶ言葉。今日のそれは『嫌なことはどんどん手放して後ろに流すといいよ』だった」。
「これまでに読んだ様々な本や私自身の感覚と知識を統合すると、やはり死というものはないのだろう、と思う。残された側には、その喪失感から来る『死』は確かにある。でも死んだ側にしてみると、残された側が想像するような『無』とか『苦』ではなく、本来の場所に戻っていくような感覚なのだろう」。
「誰でも『自分の好きなことをやっていいんだ』と気づく瞬間があるものだけど、それがわかると人生は面白くなる。私がそれに気づいたのはいつだったか・・・意外と最近のような気がするな。この5年くらい。もっともっと深いそれになりたい。もっと他人の目を気にせず自由にやりたい」。
「人に何か言われたことの裏を読んで思い悩んだりするほど無意味なことはないな、と思う。だってそれ、永遠に確かめられないんだから」。
「久しぶりに出てきた未来へのワクワク感。楽しみ」。
著者の自己肯定感の高さが羨ましい!