榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

「させていただく」という言葉を、言語学者たちがさまざまな角度から考察した論文集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2925)】

【読書クラブ 本好きですか? 2023年4月22日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2925)

モッコウバラ(写真1~6)、ヒメウツギ(写真7)、ヤマブキ(写真8)、アイスランドポピー(写真9)、ナガミヒナゲシ(写真10)、オオアマナ(写真11)、トキワマガリバナ(トキワナズナ、イベリス・センペルヴィレンス。写真12)、シロツメクサ(クローバー。写真13)、アカツメクサ(ムラサキツメクサ。写真14、15)が咲いています。

閑話休題、『「させていただく」大研究』(椎名美智・滝浦真人編、くろしお出版)は、広く使われている「させていただく」という言葉を、言語学者たちがさまざまな角度から考察した論文集です。

●「させていただく」が使われるようになった大きな原因は敬意漸減にある。
●汎用性が高く便利だから使われている。
●先ず関西で使われ、それが東京に伝播して独自の発展を遂げた。
●東京では昭和初期から一般に使用され始めた当初から批判されてきたが、今もなお大いに使用されながら批判され続けている。

私は、「させていただく」は極力使わないように心がけています。