榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

雑談は、優しいコミュニケーションにとって非常に重要・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3002)】

【読書クラブ 本好きですか? 2023年7月6日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3002)

ウチワヤンマ(写真1)、ショウジョウトンボの雄(写真2)、コフキトンボの雌(写真3、4)、シオカラトンボの交尾(写真5の上が雄、写真6の右が雄)、トンボ科の一種の抜け殻(写真7)、ニイニイゼミの抜け殻(写真8)、ツマグロヒョウモンの雄(写真9)、雌(写真10)、アシナガヤセバエ科(ナガズヤセバエ科)の一種(写真11、12)、ショウリョウバッタ(写真13)、チョウセンカマキリの卵鞘(写真14)、ササグモ(写真15)をカメラに収めました。我が家のキッチンの曇りガラスに、毎晩、ニホンヤモリ(写真16)がやって来ます。因みに、本日の歩数は11,202でした。

閑話休題、私は製薬企業のMRとして長年、営業活動に携わってきたが、現役時代の私は雑談が苦手で、「○○先生、本日、私がお話ししたい事項は3つでございます。第1は・・・」と、単刀直入に用件を切り出したものです。

このたび、『優しいコミュニケーション――「思いやり」の言語学』(村田和代著、岩波新書)を読んで、雑談の重要性に気づいたが、時、既に遅しですね。

「雑談はユーモアと並び、職場談話の典型的な、人と人との関係を紡ぐ言語実践です。このような機能を担う言語的ふるまいは、相手のフェイス(対人関係上の基本的な欲求)への配慮として働くと同時に、業務遂行にとってもプラスに働く点が指摘されています」。

「雑談の主要な目的として、沈黙を解消することがあげられます」。

「話し合いの基礎作り・場作りを担うのは、本題に関わる情報伝達を行う談話ではなく雑談なのです。とりわけ、価値観もバックグランドも異なる者同士で行われる話し合いにおいて、雑談は非常に重要な役割を担います。話し合いが活発に進み、参加メンバーが忌憚なく意見を出し合える活発で建設的な話し合いを行うためにも、雑談は必要不可欠なのです」。

「雑談は、『雑』でもなく『small』でもなく、優しいコミュニケーションにとって非常に重要です。皆さんは一日の中で、誰と、どれくらい、どんな話題で雑談していますか?」。