本書を読まなければ、知らずに終わってしまったであろう言葉が多いのに驚いています・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3029)】
ウスバキトンボの雌(写真1、2)、ミンミンゼミの雄(写真3)、アゲハチョウ(写真4~6)、キマダラカメムシの成虫と幼虫(写真7。上が成虫)、成虫(写真8)、幼虫(写真9)、アメリカザリガニ(写真10)、ホオジロの雄(写真11)をカメラに収めました。アサガオ(写真12~14)が咲いています。因みに、本日の歩数は11,337でした。
閑話休題、『日本の戦争 封印された言葉』(田原総一朗著、アスコム)で、とりわけ興味深いのは、●明治天皇、●後藤新平、●高松宮宣仁、●栗原安秀、●井上成美、●木村久夫、●昭和天皇――の言葉です。
●明治天皇=アア、桂よ、朕(ちん)が至らなかったな(大逆事件の書類を見て涙を流しながら桂太郎首相に対して)。
●後藤新平=よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ。
●高松宮宣仁=全(ま)ルデ(周囲は)私ノ心事ハ解ツテヰナイ・・・皇族程馬鹿ゲタ職業ハナイ(大正12年『高松宮日記』)。
●栗原安秀=死ぬる迄 恋女房に 惚れ候(辞世)。
●井上成美=なお同盟(日独伊三国軍事同盟)反対の理由としては、独に対する国力判断なり。独は世界の強国にあらず。伊は三等国なり。しかも独・伊は、従来幾度か外交上不信行為を反復し来たれり(終戦直後の座談会における発言)。
●木村久夫=日本は負けたのである。全世界の憤怒と非難との真只中に負けたのである。日本がこれまであえてして来た数限りない無理非道を考える時、彼らの怒るのは全く当然なのである。今私は世界全人類の気晴らしの一つとして死んで行くのである。これで世界人類の気持が少しでも静まればよい。それは将来の日本に幸福の種を遺すことなのである(遺書)。
●昭和天皇=或る時にA級が合祀され、その上松岡(洋右・元外相)、白鳥(敏夫・元駐伊大使)までもが。筑波(藤麿・靖国神社宮司)は慎重に対処してくれたと聞いたが。・・・だから、私(は)あれ以来、参拝していない。それが私の心だ(1988年4月28日付、富田朝彦宮内庁長官のメモより)。
本書を読まなければ、知らずに終わってしまったであろう言葉が多いのに驚いています。