結婚はタイミングだと言われた日 独りの部屋でおなら出し切る・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3186)】
幸運にも、5mという近さで、キセキレイ(写真1~8)の5分間に亘る尻振りダンスを堪能することができました。しかも、観客は私一人だけ。カケス(写真9~11)をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は11,339でした。
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閑話休題、『短歌のガチャポン』(穂村弘著、小学館)には、馴染みのない短歌がたくさん収録されています。
とりわけ印象深い短歌を挙げてみましょう。
●前科八犯この赤い血が人助けするのだらうか輸血針刺す――金子大二郎
●くちづけをしてくるる者あらば待つ二宮冬鳥七十七歳――二宮冬鳥
●今日君が持ってる本を買いました。もう本当のさよならなんだ――福島遥
●尋ね人としてわたしを探すときあなたの選ぶ写真がみたい――うゆに
●たまらなく不安なのよと訪ね来て北一輝一冊借りてゆきたり――道浦母都子
●何しに僕は生きてゐるのかと或る夜更に一本のマッチと会話をする――立原道造
●イヴ・モンタンの枯葉愛して三十年妻を愛して三十五年――岩田正
●いま死んでもいいと思える夜ありて異常に白き終電に乗る――鶴見映理子
●二種類の唾液が溶けたエビアンのペットボトルが朝日を通す――谷川電話
●結婚はタイミングだと言われた日 独りの部屋でおなら出し切る――カン・ハンナ
●もう君の夢をみないと約束をさせられた日にみた君の夢――古賀たかえ
●(7×7+4÷2)÷3=17――杉田抱僕 (何と、「かっこなな/かけるななたす/よんわるに/かっことじわる/さんはじゅうなな」と読める!)
●誤植あり。中野駅徒歩十二年。それでいいかもしれないけれど――大松達知
●家族の誰かが「自首 減刑」で検索をしていたパソコンまだ温かい――小坂井大輔
●「A SOLDIER」とのみ書かれたる墓碑銘としばし一つの日傘に入りぬ――入谷いずみ
●かかる夜はかの政宗も隻眼をつむりて蟲を聴きてありけん――徳宣一郎
●私には才能がある気がします それは勇気のようなものです――枡野浩一
●永遠は三角耳をふるわせて光に乗って走りつづける――加藤克巳
●闇を脱ぐ闇姫を見にゆくイタチおいで私はこんなに裸――高柳蕗子
●ただ一人の束縛を待つと書きしより雲の分布は日日に美し――三国玲子
●ヒマラヤに足跡を追ひ迫るとき未知の雪男よどこまでも逃げよ――中城ふみ子
●妻を得てユトレヒトに今は住むといふユトレヒトにも雨降るらむか――大西民子
こういう短歌もありなんだ!