煌々とした月影の下で、凛々とその気概を燃やそう・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3187)】
野鳥観察会に参加し、40種の野鳥を観察することができました。カワセミの雄(写真1)、ホオジロ(写真2)、セグロセキレイ(写真3)、ツグミ(写真4)、バン(写真5、6と7、8は別個体)、9羽ほどの群れのゴイサギの成鳥(写真9の左、10)、幼鳥(ホシゴイと呼ばれる。写真9の右、11)、ノスリ(写真12、13)、アオサギ(写真14)、キジの雄(写真15)、疥癬症に感染したタヌキ(写真16)をカメラに収めました。アメリカコガモが出現したが、撮影には失敗(涙)。因みに、本日の歩数は14,445でした。
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閑話休題、『気持ちにそぐう言葉たち』(金田一秀穂著、清流出版)は、金田一秀穂が、「でき合いの言葉では言えない、隙間を埋めるための言葉。気持ちの海のなかに浮かぶ言葉という島と島の間に、さんご礁のように浮かぶ、ぼんやりとした、表現されるもの」、そのような擬音語・擬態語を採集した本です。愉しく読める一冊です。
例えば――
●うとうと うつらうつら うっとり
「『うとうと』は、眠ってしまっている。暖かな電車の中で、定期的なリズムに揺られ、首が横にたれてきて、隣に座っている人の肩に寄りかかってしまう。『うつらうつら』としてきて、首がかくんと落ちて、はっと気づく。その落ちる寸前が『うとうと』なのだ。『うとうと』と似た言葉で『うっとり』というのもある。こころを奪われ、ぼうっとしている様子のこと。今は、美しいもの、きわめて魅力的なものに対して恍惚としている、という意味で使われる」。
●そわそわ まったり
「年末、皆がそわそわしているときに、まったりと喫茶店にいるのは何よりも心地よい。世の中に寝るより楽はなかりけり、世間の馬鹿は立って働く、という戯れ唄がある。しかし、寝ていて気持ちがいいのは、働いている人を見ているからでもある。額に汗して働いている人、そわそわと歩いている人、何事かの仕事があってそわそわと落ち着きなく動き回っている人たちを見ながら、まったりとしているのが、うれしい。更にいえば、そわそわしようと思えば、できないわけでもないのだが、そこであえてまったりとするのが楽しい。その贅沢は、お金であがなえない贅沢である。お金はないけれど健康な体だけはもっている若者が、どんな金持ちにもできない贅沢をすることができる。それがまったりすることである」。
●煌々 凛々
「きりりとして、潔い。何より姿勢がいい。強そうで、しかも美しい。引き締まっている。緊張感がみなぎっている。そういう様子を、りんりん、という音で表わした。細さがあり、チカラがあり、硬さがあるけれど、すっくとした格好良さがある。・・・いつの時代でも、凛々とした人というのは少ないのかもしれない。だからこそ、言語化されて、称揚されるのであろう。煌々とした月影の下で、凛々とその気概を燃やしている若者が、きっとどこかにいることを信じる」。