本書を読んで、森永卓郎という人物を好きになってしまいました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3547)】
ツルバキア・ヴィオラセア(写真1)が咲いています。クリスマスが近づいてきましたね。
閑話休題、『身辺整理――死ぬまでにやること』(森永卓郎著、興陽館)を読んで、森永卓郎という人物を好きになってしまいました。
その理由は3つあります。
第1は、「死」に対する考え方が私と同じだから。
森永は、死んだらそこですべてがおしまい、綺麗さっぱり消滅すると考えています。忘れ去られるのも怖くはないと述べています。元気なうちから「死」を意識して生きるべきだ、「死」を意識すれば自ずと今やるべきことが明確になるというのです。そして、その時が来たら「ありがとう」と伝えて、潔く旅立ちたいと書いています。
第2は、「宗教」に対する考え方が私と同じだから。
森永は、大学で授業を受けた笠原一男教授から、宗教の創始者たちは国民救済の方法として、○○すれば、あの世で幸せになれると、信者たちを騙すことを選んだのだと教えられたそうです。もちろんあの世なんて存在しないことは分かっているが、信者たちがその嘘を信じることによって、胸に希望を抱え、一番大切な現世を前向きに生きることができるようになる、それが「悟りを開く」ということなのだと笠原教授が説いていたというのです。
第3は、「投資」に対する考え方が私と同じだから。
森永は、もうすぐバブルが崩壊して株価が暴落すると判断しているので、全ての投資から即撤退すべきと警鐘を鳴らしています。今後、とてつもない円高が待ち受けている、日経平均株価は3000円まで下落する可能性が高いというのです。ただし、為替レートについては、私は森永とは正反対で、円安になるだろうと予測しています。
人間は、余命宣告されて見苦しくなる人と、森永のように潔くなる人の2種類に分けられるが、願わくは、森永のように最期を迎えたいものです。