榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

元NHKアナウンサー・宮本隆治の、高齢者の舌の筋力強化法・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3556)】

【読書の森 2024年12月30日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3556)

庭の餌台が何やら騒がしい。我が家の庭師(女房)によると、常連のメジロ(写真1~8)2羽と余所者の2羽との間で餌場争いが時々起こるというのです。常連のシジュウカラ(写真9~11)2羽のライヴァルは常連のスズメ軍団6羽です。

閑話休題、元NHKアナウンサー・宮本隆治の『老いはのどからやってくる――誤嚥も遠ざける! 長生きのどのつくり方』(宮本隆治著、戸原玄監修、サンマーク出版)は、高齢者が舌の筋力を強化すれば、誤嚥性肺炎だけでなく、転倒も防げると強調しています。

舌の筋力強化の具体的方法は、午前と午後の2回の「ハシカベ体操」と、落語「寿限無」の「寿限無(じゅげむ) 寿限無 五劫(ごこう)のすり切れ 海砂利水魚(かいじゃりすいぎょ)の水行末(すいぎょうまつ) 雲来末(うんらいまつ) 風来末(ふうらいまつ) 食う寝るところに住むところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポンコナーの長久命(ちょうきゅうめい)の長助(ちょうすけ)」の3回の読み上げ――だけです。

「ハシカベ体操」の●「ハ」は、暖をとる「ハーーーーーー」で腹式呼吸(1回5秒を5回)、●「シ」は、ご静粛に!「シーーーーーー」と細い息を長く長く吐ききる(1回15秒を5回)、●「カ」は、カラスの「カーーー」を高く低く「親子鳴き」(子ガラスの高音「カーーー」を5回、親ガラスの低温「カーーー」を5回)、●「ベ」は、「あっかんべーーの」と舌を限界まで思い切り出した状態で、右→元の位置→左→元の位置と繰り返す(思い切り、「あっかんべーー」の左右往復を5回)――と説明されています。

この「ハシカベ体操」と「寿限無・・・」で、宮本の96歳の父親は声が出て、意欲が出て、日常の暮らしが戻ったというのです。

元気な高齢者が誤嚥性肺炎で急死する例が意外に多いので、早速、今日から実行することにしました。