昆虫の魅力を再認識させられる、意外性に富んだ大型写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3600)】
【読書の森 2025年2月12日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3600)
今宵は満月(写真1)。
閑話休題、『神秘の標本箱――昆虫』(丸山宗利・吉田攻一郎・法師人響著、KADOKAWA)は、昆虫の魅力を再認識させられる、意外性に富んだ大型写真集です。
とりわけ印象的なのは、「分子間力――オセアニアのタマムシ」(オレンジオウサマムカシタマムシ。写真3)、「四本の顎、四つの眼――南アメリカのクワガタ」(チリクワガタ。写真4)、「背中のファスナー ――ツツハムシ」(ムシクソハムシ。写真5)、「墓を背負う――日本のサシガメ」(ハリサシガメ。写真6)、「道化師――ヘリカメムシ」(ニシキグンバイヘリカメムシ。写真7)――の5種です。
著者たちが望んでいるように、本書によって、昆虫嫌いの人、昆虫が苦手な人が一人でも減るといいのだが。