世界の魅力的な書店75軒をイラストとエピソードで紹介･･･【情熱的読書人間のないしょ話（738）】
埼玉・春日部のふじ通りは、1.1kmの道路の両側に藤棚が続き、コクリュウフジ、ヤエコクリュウフジ、ムラサキナガフジ、シロナガフジ、クチベニフジ、ムラサキカピタン、アカカピタン、シロカピタンの8種類のフジが咲き競い、芳香を漂わせています。因みに、本日の歩数は15,388でした。
閑話休題、『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』（ボブ・エクスタイン著、藤村奈緒美訳、エクスナレッジ）では、世界の魅力的な独立系書店75軒が紹介されています。
写真でなく、著者描くところのイラストと、その書店の関係者から聞いたエピソードで綴られていきます。このソフトなタッチのイラストが私たちの想像力を弥（いや）が上にも掻き立てるのです。
堂々とした歴史的建造物のスクリブナーズ書店（ニューヨーク市、1913～1989年）は、F・スコット・フィッツジェラルドなどの作品を出した出版社でもあります。
ブックコート（ニューヨーク州・ブルックリン、1981年～現在）は、大きなガラス窓を通して書店の内部が丸見えです。「近くで映画の撮影をしていたロビン・ウィリアムズがやってきて、詩のコーナーを見て言った。『詩ってやつは最高だね！ また来るよ』。数時間後、彼はまたやってきて本を何冊か買い、帰り際にこう言った。『本屋ってやつは最高だね！』」。
神田神保町（東京、1877年～現在）の「店主たちによれば、最大の問題は最近の若者が漫画にしか興味を持たないことだという。神保町の古書店はほとんどが北向きだ。本が日に焼けないようにするためである」。
世界で最も有名なシェイクスピア・アンド・カンパニー書店（パリ、1919～1941年、1951年～現在）に「寝泊まりした作家の卵は、開店以来3万人ほどになるという」。小さな書店の店先に置かれた椅子に腰かけて本を読む女性のイラストが、素敵な雰囲気を醸し出しています。
アンティクワリウム書店（ネブラスカ州・ブラウンヴィル、1969年～現在）の前には、青々とした芝生が広がっています。
192ブックス（ニューヨーク市、2003年～現在）。「プルーストの『スワン家のほうへ』の出版100周年を記念して、この店では24時間にわたる朗読会が開かれた」。小さな、かわいらしい書店です。
リテラーティ書店（インド・ゴア、2006年～現在）は、庭に囲まれ、カフェを併設した書店です。「ここは憩いの場です。通りの向かいにあるお店でライムソーダを頼んで、それを片手に、天井の高い涼しい部屋で、自分が選んだ本の山に囲まれて過ごせるんです」。
こういう書店で本を選べたら、どんなに素晴らしいことでしょう。
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