若い女性たちの自分ファーストが社会を変える・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3318)
ヤマボウシ(写真1)、ベニバナヤマボウシ(写真2)、セイヨウシャクナゲ(写真3)、シャリンバイ(写真4、5)、アマリリス(写真6)、アルストロメリア(写真7)、ヒエンソウ(学名:コンソリダ・アジャシス。写真8、9)、キングサリ(写真10)、マツバギク(写真11)が咲いています。
閑話休題、『こんな世の中に誰がした?――ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために』(上野千鶴子著、光文社)を読みながら何度も頷いてしまいました。同時に、多くのことを学ぶことができました。
●日本の女たちは、働いても低賃金で貧乏、老後も低年金で貧乏、一生貧乏なままである。
●親ガチャは世代間に引き継がれていく。再生産サイクルに入ってしまうと、親ガチャの子どもは、親親ガチャになり、さらに親親親ガチャとなって、アンダークラスに固定される結果になる。
●これからの時代に必要な21世紀型の人材は、予測不可能な社会に立ち向かって、自分で答えを出していける人である。これまでのありものの答えではどうにもならない。すでにある知識を身につけるのではなく、誰も知らなかった新しい知を生み出すノウハウが求められているのだ。
●年金制度は破綻しない。問題はいくらもらえるかだ。
●わたし(上野千鶴子)は、臨終のときに親族縁者に「危篤です」とぞろぞろ来てほしいとは思っていない。ヒトの死亡率は100%。いつか必ず死ぬことはわかっているのだから、そろそろと思えば、別れと感謝はそれまでに何度でも言っておこう。連絡するのは死んでからで十分。自分自身と家族にその覚悟が決まっていれば、何も怖れることはない。
●日本の少子化は、自分ファーストの娘たちを大量に生み出した。若い女性たちの自分ファーストが社会を変える。
著者の臨終時の考え方に全面的に賛成です。