高齢者施設の種類と費用や入居の目安がわかる、心強いガイドブック・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3644)】
【読書の森 2025年3月28日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3644)
イソヒヨドリの雄(写真1)が囀っています。ソメイヨシノ(写真2~4)、コブシ(写真5、6)、トウモクレン(写真7~11)、ハナニラ(写真12、13)が咲いています。
閑話休題、『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本(第3版)』(太田差惠子著、翔泳社)は、高齢者施設について知りたい人にとって心強いガイドブックです。
子が親の施設選びをする際の11か条が挙げられています。
① あくまで親の人生、判断力があれば親の意思を尊重する。
② 切羽詰まってからでは子の判断力も鈍りがち。3歩早めに情報収集。
③ 見学は必須。費用も大切だけれど、「相性」も大事。
④ 過度の期待はせず、あれもこれもと望まない。
⑤ 施設の種類にとらわれず、自分たちのニーズを満たす施設を探す。
⑥ 親の自宅の近くか、子の自宅の近くか、当人含め家族でしっかり話し合う。
⑦ 施設費用は原則当人のお金をあてる。無理な経済的支援は続かない。
⑧ 入居一時金、月々の費用、オプション料金を理解する。入居一時金が必要な施設は、「クーリングオフ」の確認必須。
⑨ 在宅介護に戻ることが困難なら、「看取り」についても要確認。
⑩ 「帰りたい」と言われることは覚悟する。
⑪ 施設入居しても介護は続く。終わりではなく、新たなスタート。
住宅型有料老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、サービス付き高齢者向け住宅「特定施設」、グループホーム(認知症対応型共同生活介護)――とは、どんなところか理解することができました。
「入居から亡くなるまで」の資金計画の立て方は、大変勉強になりました。
高齢者施設の基礎知識を学ぶことができたが、具体的にどこにするかの選択は容易ではないなというのが、私の正直な感想です。