一定時間を確保して読書する習慣を身につけよう・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2934)】
イソヒヨドリの雄(写真1、2)、雌(写真3、4)、巣(写真5)、ジャコウアゲハの雄(写真6)、コジャノメ(写真7)、コチャバネセセリ(写真8、9)、アヤモクメキリガの幼虫(写真10)をカメラに収めました。キリ(写真11、12、14)、トチノキ(写真15)、ベニバナトチノキ(写真16)が咲いています。因みに、本日の歩数は14,275でした。
閑話休題、『読書原論――21世紀の読書=忘れる読書』(鷲田小彌太著、言視舎)には、著者・鷲田小彌太の熱い思いが込められています。「じゃんじゃん読んで、じゃんじゃん忘れる。これこそ、この時代大転換に相応しい、21世紀の読書術だ、ひいては仕事術だ、人生を豊かにする生き方だ。老後の究極技だ。こう老いぼれのわたしは考える」。
「どんな本(book)でも、どんな事柄(thing)でも、3行に要約できる。これがヘーゲル哲学の要石である。そして、35歳でその書に出会った。わが師、谷沢永一の口癖でもあった。たった3行である。そんな無茶な、と思うだろう。しかし、私は戸惑わなかった。その谷沢永一が実例で示したのが、書物コラム集『紙つぶて』である」。
人生でいちばん困難な40代の人生術が説かれています。「重要なのは、一定の期間に、一定のことをきちんとトレーニングする習慣を身につけることである。1月のあいだに、これだけはする、と決める。最初は、時間で決めるといい。1月に、単行本(平均300ページ)を4冊読む。つまり、1週間に1冊だ。エッ、そんなに読めないって。1冊12時間かかるとして、1日2時間である。月に60時間を読書に回す。最初は、ずいぶん過重に思えるだろう。だが、冊数は別にして、1日2時間、月に60時間程度を読書(活字を読む・情報を読むこと)に回さなければ、たいした知識や技能は身につかない。身につけようという意欲が湧かない。こう思える。しかし、読書に、月30時間。今やっている仕事を磨くのに、月60時間。新たに見つけよう、あるいは、めざそうとする仕事の準備やトレーニングに、月60時間。ま、この程度の大雑把さで、時間割をしたらいい。それでも、月150時間、『仕事』時間以外の時間を設定することになるのである。1日に直すと、5時間である。大したものだろう。イヤー、大変だ。遊ぶ暇なんかないじゃないか。そう思える人は、月に休日を平均10日と勘定すると、その半分をまるまる『勤務』以外の『仕事』時間に参入するといい。5×8=40時間である。読書時間をまるまる当てても、余る。見られるように、1月単位の計画・点検にしても、1日単位の計画・点検で調整するのである。1日単位では、どうしてもデコボコがでるから、1月ブロックで計画・点検をすることからはじめる。しかし、慣れると、1日計画・点検で進んでいることに気づくだろう」。要は、一定時間を確保して読書する習慣をつけようということでしょう。
「月に、150時間である。年に、1800時間である。これだけの時間を、現在と未来のあなたの人生のために注ぎ込むのである。5年間で、9000時間である。こう考えただけで、わたしなら、ぞくぞくっとする。この時間を有効に使う人と、そうでない人の差が、将来、はっきり現れる。そう思えないだろうか?」。
「あなたの現在の仕事力を増加させる勉強法で、サービス関係であれ。技術関係であれ、肉体関係であれ、もっとも簡便なのは、読書である」。最も安上がりで簡単なのは読書だ、というのです。
「本を読むと、集中力と持続力が身につく。これが読書の第1の効用だ。本を読む習慣のない人が、仕事をするさいのハンディキャップは、精神の集中と持続の欠如にある、と思って間違いない」。まさに、そのとおり!