榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

全国の「神々の宿る」60の絶景が広がる写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(119)】

【amazon 『神々の宿る日本の絶景』 カスタマーレビュー 2015年7月16日】 情熱的読書人間のないしょ話(119)

北海道・富良野のファーム富田のラヴェンダー畑は青紫一色に染まっていました。富田忠雄が情熱を燃やし続けたラヴェンダー栽培の出発点となったトラディショナル・ラヴェンダー畑は、彼の熱い思いが花の色を一段と深めているように感じられました。

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閑話休題、写真集『神々の宿る日本の絶景』(富田文雄・山梨勝弘写真、パイ インターナショナル。出版元品切れだが、amazonなどで入手可能)は、「神々の宿る」がポイントです。

日本全国60か所の「神々の宿る」絶景の写真が収載されています。

最初に目に飛び込んできた「国見ケ丘より高千穂の夜明け 宮崎県西臼杵郡高千穂町」には、思わず息を呑みました。「神武天皇の孫神・健磐龍命が阿蘇に向かう際、立ち寄って国見をされたという丘。この丘から見える阿蘇五山は、お釈迦様が横たわっているように見えることから、阿蘇の涅槃像と呼ばれている。雲海が高千穂盆地を覆う様は、まさに天から地上を見渡すような絶景」。誠にこのとおりで、三共(現・第一三共)のMRとして宮崎県(高千穂も担当地域でした)を担当していた時に、これと同じ雲海の光景を見たことを懐かしく思い出しました。

この他にも、「霧の朝の由布院盆地と由布岳 大分県由布市湯布院町」、「真名井の滝 宮崎県西臼杵郡高千穂町」、「斐伊川の日の出 島根県出雲市島村町」、「新緑の明神池 長野県松本市安曇上高地」、「磐梯高原の雲海と磐梯山 福島県那麻郡北塩原村」、「屈斜路湖の朝 北海道網走郡美幌町」など、いずれも幻想的な光景が広がっています。

いらいらしたときも、本書を開けば、気持ちが安らぐことでしょう。