榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

終戦後、アンナのオーバーを手に入れるために、お金がないお母さんがしたことは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3924)】

【読書の森 2025年12月19日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3924)

幸運にも、トモエガモの雄(写真1~3)に出くわすことができました。ツグミ(写真4~7)をカメラに収めました。クリスマスが近づいてきましたね(写真8~10)。女房も私もドネルケバブ(鶏肉)が大好きです(写真11、12)。

閑話休題、『アンナの赤いオーバー』(ハリエット・ジィーフェルト文、アニタ・ローベル絵、松川真弓訳、評論社)は、第二次世界大戦後、実際にあったことに基づいています。

戦争が終わったら、アンナは新しいオーバーを買ってもらうことになっていました。ところが、戦争が終わっても、店にはオーバーや食べ物だけでなく、何もありません。アンナのオーバーを手に入れるために、お金がないお母さんがしたことは?

お母さんはおひゃくしょうさんを訪れ、羊毛と金時計を交換します。
お母さんは糸つむぎのおばあさんを訪れ、羊毛を紡いだ毛糸とランプを交換します。
お母さんはコケモモを煮込んだ湯で毛糸を赤く染めます。
お母さんははたやさんを訪れ、毛糸で織った赤い布地とガーネットのネックレスを交換します。
お母さんはしたてやさんを訪れ、縫製された赤いオーバーとティーポットを交換します。

「クリスマスイブには、おひゃくしょうさん、糸つむぎのおばあさん、はたやさん、したてやさん、のこらずアンナの家にやってきた。みんな、あたらしいオーバーをきたアンナは、ほんとにかわいいと思った。クリスマスケーキも、おいしかったし、こんなすてきなクリスマスは、まったくひさしぶりだといいあった」。

貧しくとも、最高のクリスマスイブですね!